Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.129 ITベンダーと腹を割って話す

 コラム

ITベンダーと腹を割って話す

 

ITプロジェクトのチームをひとつにまとめることの重要性は改めて言うまでもありません。そして、ひとつのチームの範囲は、自社だけはなく、発注側とITベンダーの両社を含む範囲であることを前回お伝えしました。それでは次に、具体的にITプロジェクトチームをまとめる方法について考えてみます。

 

プロジェクトチームをひとつにまとめることができるかどうかはリーダーの行動次第であることは間違いありません。プロジェクトマネージャー、あるいはプロジェクトリーダーがどのように振る舞うかが問題となります。

 

プロジェクトチームをひとつにまとめるためには、リーダーが全体的な視点を持ち、情報を徹底的に開示することが最も有効です。

 

ITプロジェクトの難しい所は、チームが発注側である自社とは別に他者であるITベンダーがおり、混合チームになることです。そのため、帰属意識が悪い方向へ働くと、他社の人間は仲間ではないと思ってしまいがちです。

 

このような状況を避けるには、出来る限りの情報を開示してお互いが腹を割った話し合いをすることです。

 

自社と他社の溝を埋めるには、腹を割って話すことしかできません。
よくあるダメなパターンは情報を相手に出さず、自分の優位性を保つために使おうとすることです。ITプロジェクトにおける「こちら側の事情」は、「交渉の切り札」ではありません。全ての情報をオープンにして共に解決の方法を探る方がプロジェクトにとって良い影響を及ぼします。

 

情報を隠す、あるいは小出しにすることは、自分の所属する組織にとって一見有効に思われますが、プロジェクト全体で見れば、風通しを悪くして停滞を促す行為です。

 

こちら側の事情を隠し持ったまま、同じチームで同じ方向性を目指すことは難しいです。そして、情報は相手が提示してくれるのを待つのではなく、自らが率先して情報を開示していく必要があります。

 

まず自分から全体的な視点に立った発言ができるかどうか、全体を良くするために情報をどう共有していくかがカギとなります。

 

チームを一つにまとめることは、実は非常にシンプルです。
しかし、立場の違いを意識し過ぎ、視野を狭くして自分たちだけしか見えていなければ、気づくことができません。積極的に情報を共有し、徐々に腹を割って話せる関係性を築くことが重要です。