Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.127 今こそIT部門の見直しを

 コラム

今こそIT部門の見直しを

 

ITプロジェクトは、年々難易度が増して難しくなってきています。企業のIT導入プロジェクトは、IT部門が中心となってプロジェクトを編成しますが、IT部門の普段の仕事とITプロジェクトで必要なスキルが異なるため、上手くいかない場合が多いのです。

 

プロジェクトが発足する前のIT部門の仕事は、社内のIT機器の保守が中心です。しかし、いざプロジェクトが始まれば、プロジェクトマネジメントのスキルが必要となります。

 

残念ながら、IT部門の普段の仕事ではプロジェクトマネジメントのスキルは磨かれることはありません。そのため、プロジェクトの素人がプロジェクト運営の中枢に据えられてしまい、結果として失敗してしまうのです。

 

IT部門におけるスキルのアンマッチは重要課題です。

 

最近では、IT部門を仲介せずに、事業部門が直接ITベンダーとやり取りをしてシステムを構築するケースも少なくありません。IT部門がプロジェクトの素人だとしたら、わざわざIT部門を間に挟む必要はないわけで、事業部門が欲しいシステムを直接ITベンダーとやり取りして開発してもらうのは必然の流れと言えます。

 

IT部門が関与しない情報システムを構築すると、全社での情報システムの管理ができなくなります。IT部門が関与しないシステムで障害が起きたとき、通常とは異なるフローで障害対応をしなければならず、現場は混乱します。こうした問題がいわゆる「シャドーIT」の問題です。効率化とコストダウンを実現するはずのシステムが、逆に非効率を生み余計な運用コストを生む原因となります。

 

こうした問題を解決するためには、IT部門の役割の見直しが必要となります。

 

既に大手企業では、IT部門を解体し、各事業部門へIT人材を分配して、IT部門そのものを無くしてしまった企業もあるそうです。この大手企業のようにIT部門の解体までいかずとも、自社のIT部門がどこを目指すのかは経営課題として認識する必要はあるでしょう。

 

経営に情報システムの利活用が必須であることは今さら言うまでもありません。それを牽引する企業のIT部門が、状況の変化に適応できず古いままだとしたら、今すぐ見直しが必要です。当事者であるIT部門は、自分たちの在り方を客観的に問うことを怠らないことです。