Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.122 ITプロジェクトの現場で今何が起きているのかを知る

 コラム

ITプロジェクトの現場で今何が起きているのかを知る

 

ITプロジェクトは年々難易度が上がっています。世の中を取り巻く環境の変化や新技術の登場など様々な要素がありますが、今後も難しくなることは間違いありません。そして、これからどんな新しい技術がどんな価値を提供するかの想像も難しいものです。

 

想像が出来ない未来、これは同時に、今までの経験則があまり役に立たなくなることを意味しています。新しい時代に突入するということは、今までの固定観念が崩れることでもあります。これはITプロジェクトの世界でも同じで、これまでと同じやり方では通用しなくなり、時代にフィットするように変容させる必要性が出てきます。

 

現在、過去、未来。

時間軸でITプロジェクトを考えるとき、一番重要なのは「現在」です。

 

これまでと違う全く新しいITプロジェクトに挑む時、今までの経験則はあまり役に立ちません。過去に実績にとらわれ、過去と同じ手順で新しいプロジェクトに挑もうとすると大概失敗します。ITの技術の進歩は、いとも簡単に「これまでと違う全く新しいITプロジェクト」を生み出します。過去の実績が役に立たないからプロジェクトは手探り状態になります。だから難しいのです。

 

未来に起こりうる可能性に対し今のうちに対策を打つことは有効ですが、ここで言う未来とは少し先の未来のことを指します。遠い未来は想像が難しく、全くわかりません。現在の延長線上にある少し先の未来ならば予測することも可能ですが、あくまでも予測であるため、予測が外れることもあります。

 

ITプロジェクトの進行は、往々にして予期せぬトラブルや想定外の事項に悩まされます。しかし、未来など到底わかるはずもないのだから、ある意味当然とも言えます。未来を恐れるのではなく、何が起きても柔軟に対応することが重要になります。

 

過去と未来、どちらもこだわりすぎるのは良くありません。では、現在はどうなのか?
いま現在に集中することで「木を見て森を見ず」といった局所的にしか物事を見れなくなる危険はあるものの、結局のところ、今できることに集中する以外に成功への道筋はありえません。

 

ITプロジェクトにおいて、今できることに集中し「木を見て森を見ず」を避けて意図する方向へ注力するために必要なのは「現場で今何が起きているのかを知ること」です。

 

現場で今何が起きているのかを知ることで、今回のプロジェクトが過去の実績が役に立つかどうか判断できます。
現場で今何が起きているのかを知ることで、近い将来起きるかもしれないトラブルに対し先手を打つことができます。
現場で今何が起きているのかを知ることで、優先順位付けができ、本当に優先順位の高い事から集中して取り組めるようになります。

 

すべての行動は「現場で今何が起きているのかを知ること」からしか始まりません。

 

「前回と同じ要領で行けるはず」との思い込みが、過去の実績にこだわり、今では当てはまらない過去と同じ手法を無理やりあてはめて失敗します。

システム導入後の未来を想像するだけでは、理想の未来像までたどり着く現実的なやり方を明確にできません。むしろ妄想に溺れるあまり現実から目を背けてしまいます。

 

ITプロジェクトの推進は、とにかく今できることに集中します。そのために「現場で今何が起きているのかを知ること」が前提として必要になります。