Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.116 強いIT部門を創る「攻めの仕事」とは

 コラム

強いIT部門を創る「攻めの仕事」とは

 

大きな組織ではITを専門に扱うIT部門が存在し、IT部門の必要のない組織であれば誰かが兼務します。組織にIT専門の部門があってもなくても、ITとの関わりは必ず持つことになります。

 

仮にIT部門設置の必要性があって、新設してどのように運営するか、あるいは、既にあるIT部門をどのように成長させていくかは大きなテーマとなります。IT専任部門の必要ない組織であっても参考になるはずです。

 

多くのIT部門の現場では、便利屋部門の役割を演じているケースが多いものです。例えば、パソコンが壊れたから予備機と交換する、ネットワークが繋がらなくなったから配線を確認するなどの機械周りの困りごとから、業務ソフトが動かない、エラーが出たなどのシステム周りの困りごとまで幅広く対応しています。

 

これらの業務はもちろん必要な業務ではありますが、これだけをやっていれば良いものではありません。これらの現行システムとインフラの保守やヘルプデスク的な仕事は真っ先にアウトソースされるべきものであり、これを本業とすべきではありません。

 

こうした保守業務を「守りの仕事」と考えるのであれば、「攻めの仕事」も必要になります。「攻めの仕事」とはすなわち、何かを生み出す仕事のことでありクリエイティブな仕事であるということです。システムの企画やIT導入プロジェクトのプロジェクトマネジメントなどが該当します。

 

これらの攻めの仕事はシステム部門単体では完結しないので、他部署との連携や協力会社との協業が必要となります。そのため、ITの分野のみならず幅広いビジネススキルが必要となります。

 

これからの新しいIT部門は、「攻めの仕事」を視野に入れることが必須であり、人材の育成から見直しが必要です。より大きな視点や大局で物を見る姿勢が求められます。

 

広くビジネスを学ぶことなくITの世界だけに閉じこもってしまえば、古いIT部門から抜け出せません。IT部門だからITスキルが一番重要とは限りません。各社によってIT部門が目指すゴールは違ってきますが、ゴールからの逆算による目標設定が必要です。

 

永い間、IT部門は「守りの仕事」しかできなかった、あるいは「守りの仕事」しかできないと経営者に勘違いされたため、コスト削減の対象となって人員を減らされたり予算を減らされたりしてきました。

 

このような事情を踏まえ、強いIT部門を創るには攻守のバランスが必要ですが、今現在で圧倒的に足りていない攻めの要素を早急に整えなければなりません。

 

今が古いIT部門ならば新しいIT部門に生まれ変わらねばなりません。

これからIT部門を新設するなら新しいIT部門を創らねば時代に取り残されます。

自社にIT専任部門が必要無くても、新しいIT部門の役割を兼任する準備が必要です。

いずれにせよ古い体質からの脱却が必須となります。