Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.103 発注側が強いITプロジェクトチームを創る

 コラム

発注側が強いITプロジェクトチームを創る

 

企業にITを導入し活用しようとする時、多くの関係者を巻き込んでかなり大掛かりなものとなります。そのためにプロジェクトチームを編成しチームとしてプロジェクトを推進します。

大規模プロジェクトであれ小規模プロジェクトであれ、関係者を巻き込む事に変わりがありません。関係者を巻き込めば意見調整が必要となり、まとめるためのリーダーシップが必要となります。

 

ITプロジェクトの成功には、プロジェクトを推進できる強いチームが必要です。しかし、ITプロジェクトの場合、ITという専門分野の認識があるため、ITの知識が最重要のように思われがちです。

本当のところは、ITプロジェクトはITというツールを利用した仕組みづくりであるため、ITの知識よりも、リーダーシップを発揮して強いプロジェクトチームを創る力の方がもっと重要なのです。

 

ITプロジェクトのプロジェクトマネージャーには、無条件に企業のIT部門長が担当する場合が大多数です。そうなると、先ほど述べたように、ITの知識よりも強いプロジェクトチームを創る力のほうが重要なので、プロジェクトマネージャーにIT部門長を指名するということは、IT部門長は強いリーダーシップとITの知識の両方持っていることが前提となります。

 

発注側ITプロジェクトのプロジェクトマネージャーにはITの知見と強いリーダーシップが必要です。多くの企業は、これまでに発注側のITプロジェクトマネージャーに必要な要素は何か?という問いに明確に向き合ってきませんでした。これは重要なことですが見落としがちな現実です。

 

IT部門が弱いからと言って、ITに無知なリーダーをプロジェクトマネージャーに任命しても、ITに詳しい担当に丸投げするだけではプロジェクトは失敗します。

情報システムの導入は「仕組みづくり」であり、ITはツールに過ぎないという話を前回述べたのですが、仕組みづくりを成功させるために最も必要なのは、強いチームであって、ITに強いかどうかは最重要ではないということです。

 

現実的に考えて、ITの知見と強いリーダーシップを持ち合わせた人材は貴重な人材であり、自社に存在するとも限りません。だから駄目だという事ではなく、客観的に自社を見て、何が足りていて何が足りないのかを知った上で、足りないものを他所から調達すれば良いのです。

 

ITプロジェクトの発足前にしっかりと自社に向き合う事が重要です。足りているもの、足りていないものが明らかになってこそ戦略が立てられます。

自社に足りないものがわかった時、果たしてそれはITベンダー企業から調達すべきものなのか?を考えるはずです。自ずとITベンダー企業に期待することがわかってきます。そして、全てをITベンダー企業に丸投げするのは危険であると認識できます。

 

足りないものを外部から調達するだけではなく、経営者がプロジェクトマネージャーに対し内部からも支援を行い、不足を補うことも大切です。
仕組みづくりのために様々な手段を用いて強いプロジェクトチームを創る事は、ITプロジェクトの成功には欠かせない要素です。