Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.96 ITベンダーの意図を汲み取ると何が分るのか?

 コラム

ITベンダーの意図を汲み取ると何が分るのか?

 

ITプロジェクトは多種多様なメンバーによる共創活動です。
参加するメンバーの役割を明確にせずに、本来やるべきタスクを丸投げしてしまうことで失敗を招きます。目の前のタスクに対しただ漠然と臨むのではなく、そのITプロジェクトのそのタスクは何のためになぜやるかが明確であることが大前提としてあります。

 

ITプロジェクトの受注者であるITベンダー企業にも責任があります。
「私たちは専門家です。すべて私たちにお任せください。」という営業スタンスが、発注側が何もしなくてもいいという誤解を生んでいます。

 

ITプロジェクトの中での専門性はITの分野のみを指すものではありません。発注側と受注側の持つ専門性を掛け合わせて共に成果を創りだすものです。多様化し、どんどん難易度が上がるITプロジェクトにおいて一方的な専門性では成果は出ません。ITベンダー企業が言う「私たちだけが専門家です。すべて私たちにお任せください。」という提案はそもそも間違いなのです。

 

こういったITプロジェクトの背景にある事情を踏まえて、いかにITプロジェクトを成功に導くかを考える必要があるわけです。

 

ITベンダー企業の営業手法に代表されるように、立場が違えば思想が違います。
パートナーとして組む場合は、立場によって何が違うのか、ITベンダーの意図は何なのかを知っておけば共創がしやすいのです。

 

先ほど述べたITベンダー企業の営業スタンスの意図は何なのか?を考えてみます。
ITベンダー企業側からすれば発注側であるあなたをコントロールしたいのです。言い方は悪いですが「どうぞ素人の方は口出ししないでください」と言っているのと同じです。

 

相手をコントロールしようと思っている限り共創など到底できません。

 

ITベンダーだけがコントロールの意図を持っているわけではありません。

発注側にも「ベンダーコントロール」という言葉が存在します。ITベンダー企業をとことん利用してやろうという意図が見え隠れしています。

 

ITベンダー企業は「ユーザーコントロール」
発注側企業は「ベンダーコントロール」

 

お互いがお互いをコントロールしようとして、少しでも自分たちが有利に立てる方法ばかり模索していては共創などありえません。

 

必要なのはマネジメントであってコントロールではありません。

 

発注側から見て、相手をコントロールしようとするITベンダーは組むべきパートナーではありません。いかに優れたサービスを提供してくれそうだとしてもこのルールは絶対です。

 

発注側がプロジェクトとパートナーをコントロールしないでマネジメントする姿勢を見せれば本当に必要なパートナーを探し出せます。

 

ITプロジェクトの発注前にITベンダーの意図を汲み取ることをおすすめします。