Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.74 「IT音痴」の経営者は淘汰される

 コラム

「IT音痴」の経営者は淘汰される

 

「IT音痴」を自称する経営者は大きな損をする時代となりました。経営者が「IT音痴」になったのは、ITが直接利益を生み出すものではなかったから興味が無くて丸投げしていたのが大きな原因です。確かに、効率化だけをITに求めていた時代であれば当然の流れかもしれません。

 

しかし、今後は悠長なことは言っていられません。
世の中の流れは、テクノロジーをベースとしたビジネスのデジタル化が止まりません。国内人口の減少と人間の仕事が次々と機械に代わっていく未来はすぐそこです。中小企業はまだ実感が無いのかもしれませんが、必ずやってくる潮流なのです。

 

かつてのITは効率化や利便性の追求が目的でした。しかし、今後はITで新たな価値を創る目的に変わります。状況から考えて「IT音痴」を自称するのは淘汰の対象でしかありません。

 

経営者が「IT音痴」でもITに詳しい人材が社内に他にいれば良いかといえば微妙です。
判断を下すべき立場の経営者がITに疎ければ、良い提案の却下や舵取りの失敗は当たり前のように発生します。どんな事業であれ新たに新規事業に取り組むならばITは切っても切り離せない存在であり、無視する理由はありません。事業計画や企画にITの視点が抜けていたら実現性はないのですから。

 

「IT音痴」から抜け出すためまずやるべきことはITの専門知識を身につけることではありません。まずは、システムの向こう側にある未来を描くことです。

 

IT導入のゴールは便利になる事ではありません。
便利になった先に何をするのか?効率化によって人員を削減するのか、余剰人員を新規事業にまわすのかといった、さらに先の未来を描くことこそが本当のゴールです。目先の効果にだけ目を向けてはいけないし、炎上したIT導入プロジェクトの火消しだけに終わってしまうのはもってのほかです。

 

システムの向こう側にどんな未来を描くのか?が最重要です。そして、システムの向こう側の未来を描くのは他ならぬ経営者自身です。

 

未来を描いてこそ、必要なITに関わる情報がようやく見えてきます。

これまで「IT音痴」だったということは「ITアレルギー」であるということでしょう。ということは、ITに対する苦手意識という先入観を拭うために何が必要かを知る必要があるわけです。

 

同業他社を見て、他社も同じような「IT音痴」だからといって安心していられる時代ではなくなりました。周りと同じ状況から抜け出すからこそ差別化です。「IT音痴」の経営者は淘汰されるということ、決して大袈裟ではありません。