Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.73 人とITの関わりを再定義する

 コラム

人とITの関わりを再定義する

 

2016年最初のコラムです。本年もよろしくお願いします。年初めですので、これからの業務系ITの展望について書きたいと思います。

 

当コラムではこれまで何度か「人とITの関わり」について述べてきました。そして、これまでもこれからも、「人とITの関わり」は定義され続けるものであり、これからの業務系ITにおいてもさらに重要になるでしょう。

 

人とITの関わりを定義すれば、ITに振り回されるのではなく、ITを制御して使いこなすことが可能になります。

 

ITを考える上でおさえておくべき特徴は2つです。
1つ目は技術的な変化の速さ、2つ目はITが欧米からの輸入である外来種であることです。

これらの特徴を考慮すると、変化の速さに対応し、文化の違う外からの異物を吸収するためには揺るぎないスタンスが必要になります。このスタンスをアップデートし続けることが「人とITの関わり」を再定義することとなります。

 

これからのITに対するスタンスに必要な考え方は、技術論や難しいIT用語といった表面的なモノではなく、在り方を問う本質的なモノに目を向けることです。

 

極論ですが、ITの導入に正解はありません。
例えば、セキュリティ重視でガチガチに入力を制限する仕組みを創ることが必要かもしれないし、入力のしやすさを重視してセキュリティチェックは後回しにすることが必要かもしれません。どっちにしても、「今ある状況で」という前提条件の上でベストなシステム構築ができるのであって、最初から無条件に「これが正解」という方法はありません。
だからこそ、「なぜ?何のために?」といった目的が大事であり導入するシステムの在り方が大事になるのです。

 

人とITの関わりを再定義する際、専門家に丸投げをしてはダメです。IT企業は技術面における専門家ですが、システムの在り方を論ずるには専門家にはなりえません。

なので、IT企業は、「なぜ?何のために?」といった顧客のシステムの在り方を知るために顧客の経営層へアプローチを試みます。しかし、どんなにIT企業が超上流工程へのアプローチを行っても、顧客の内側に入り込むのは難しいのです。

本当に必要なシステムの在り方はシステムの発注側企業が自ら掘り起こす以外にありません。

 

業務系ITは経営者とITの距離を縮めることが必須となります。IT部門がある企業はIT部門が橋渡し役となり経営に対し提案する役割が大事です。どんなに技術が進歩して新しいトレンドが登場しても惑わされることなく、ITの本質を理解して活用することがこれからの主流となります。

始めるのは今ここからです。