Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.70 パッケージソフトの仕組みとは?

 コラム

パッケージソフトの仕組みとは?

 

これまでパッケージソフトの導入でカスタマイズをすることを、病気と薬の関係に例え、薬に頼る前提の健康はありえないように、カスタマイズを前提としない心構えにについてお伝えしました。そもそも、このパッケージソフトとは一体何なのか?についてお伝えします。

 

ひと口にパッケージソフトといっても千差万別で、様々なものが存在します。一般的なパッケージソフトは量販店で購入できたり、ダウンロード購入ができますが、ニッチな市場向けのソフトは量販店では入手できません。

 

量販店もしくはダウンロード販売で購入できるパッケージソフトは、インストールに必要な初期動作は自動で行われ。個別設定を自分でするような動きですが、特定の業種向けのような量販店で入手できないニッチなパッケージソフトには自動インストールなどの機能がないという特徴があります。

 

パッケージソフトの概念は、店頭販売やダウンロード販売だけを指すものではありません。結局のところ、これがパッケージだと宣言してしまえば良いだけで、中身は何でも良いのです。

 

システムインテグレーター(SIer)と呼ばれるITベンダー企業が提供するパッケージソフトは、自動インストールなどの機能がなく、担当者の設定作業を必要とするものが大半です。

設定作業がなければ使えないので、ソフトの購入価格には担当者の作業代行費用も含まれていることになります。

 

ITベンダー企業がカスタマイズを推奨する理由には、このような背景も影響しています。つまり、自動インストールなどの機能を準備していないため、カスタマイズがあってもなくても環境設定の名目で担当者の作業が必要なため、ついでにカスタマイズも許容してしまえばいいという発想です。

 

大事なのは、良いか悪いかではなく事実を知るということです。

クラウドシステムの登場で個別設定が必要なパッケージソフトの在り方は変わりつつありますが、システムインテグレーター(SIer)の提供するパッケージソフトは個別の設定作業を前提としていることは知っておいた方が良い情報です。

 

質の悪いパッケージソフトは、単なる機能の寄せ集めである場合も多いのです。
もし機能の寄せ集めだったとしても、正しく導入できれば問題ないのですが、多くの場合はカスタマイズ前提のパッケージになっており、パッケージの概念を拡大解釈しすぎた本末転倒なシステム導入になってしまいます。

 

カスタマイズ前提のパッケージの場合、ソフトウェアがバージョンアップした場合、簡単にバージョンアップさせるのはほぼ不可能です。理由はプログラム中のカスタマイズ部分を避けてバージョンアップさせることは不可能だからです。

 

今後セキュリティの問題で何らかのアップデートが必要となるケースが増えると、ソフトウェアのバージョンアップに支障が無いかは事前に確認しておいた方がいいでしょう。

 

パッケージソフトを見極めるのは、特に企業の基幹系システムで重要になります。基幹系システムは、攻めのITと守りのITで言えば「守り」に該当します。

 

これから主流となるであろう攻めのITの場合は、ユーザーが自分で自由にカスタマイズできるツールや新しい仕組みを開発することが多いので、少し事情が変わりますが、パッケージソフト選定の判断基準はやはり必要です。