Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.44 クラウド新時代の新しい情報システム部とは?

 コラム

クラウド新時代の新しい情報システム部とは?

 

社内に情報システム部(IT部門)があってもなくても、これからの時代はITの利活用がなければ企業活動は上手くいきません。

IT業界ではクラウドというキーワードが主流ですが、企業のIT部門は存続のための岐路に立たされていると言えます。かつて社内の電算室からスタートした従来の情報システム部は、その多くが経費削減の対象となりました。情報システム部は社内のIT機器のお守をしているだけでは存在する価値を生み出せず、成り立たなくなったのです。

 

かつての情報システム部が存在価値を生み出せなくなった理由はいくつかありますが、今や守りのITから攻めのITへの変換期を迎えた事により、守りのIT中心である情報システム部が役割を失いつつあることが最大の理由です。

 

攻めのITと守りのITについてはこれまでにこのコラムで何度も述べてきましたが、簡単に言えば、効率化や省力化を目標としているのが守りのITであるのに対し、売上アップを目標としているのが攻めのITです。

 

クラウド新時代において重要なのは、攻めのITに対応できる仕組み作りです。

 

既に専任のIT部門が自社にあるとすれば、守りのITと攻めのITの担当比率をどうするのか?
現時点で社内に専任のIT部門が無くても、今後やってくるITによる自動化の時代にどう対応するのか?

これらの仕組み化が求められるのです。

 

人、モノ、カネに次ぐ経営資源である情報。ツールとしてのIT。
頭では理解できていても、実際にどのように業務に落とし込むかは難しいものです。

 

情報は情報の氾濫を招き、多すぎる情報が人の思考を停止させたり、ツールとしてのITは便利な反面、人の仕事を奪うといった違った側面もあります。

 

仕組み化によって業務に落とし込むためには、多面的な見方が必要になります。
ITは専門的でわからないのでITベンダー企業に丸投げしておけばよいという考え方では逆にツールとしてのITに振り回される結果になるでしょう。攻めのITに対する準備は今から進めていく必要があります。

 

私の経験上、仕組み化の推進は中小企業が断然有利です。
組織が大きければ大きいほど、既存の情報システム部に関わる利権を手放せず、改革は難しくなります。大企業にありがちな動きの遅さは避けられません。
だからこそ、中小企業が積極的に攻めのITを利活用できる仕組み作りが重要であり、攻めのIT利活用が今後の儲かる仕組みの土台となりうるのです。

 

企業のIT利活用が当たり前の時代に、もしもあなたの組織に新しい情報システム部を新設するとしたら、メンバーに必要なスキルは何だと思いますか?
ITスキルが一番重要ではありません。一番重要なスキルは調整力です。
ITベンダー企業や社内の部門間の間の調整スキルであり、世界や文化が異なる人たちの橋渡し役として、すべての関係者に利益をもたらすような役割ができるかどうかなのです。
もっと言うと、調整力のベースとなるのは全体を見渡す力、俯瞰する力です。

 

新しい情報システム部は専任である必要はありません。一時的なプロジェクトとしての形式でも問題ありません。その根底にある考え方は、ITにどのように向き合うか?の意思表示でもあります。ITに対する意思表示はあなたの組織の見えない資産とも言えます。
見えない資産を構築し、クラウド新時代のITの利活用を進めましょう。