Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.18 ITプロジェクトの特徴は「他プロジェクトとの親密性」

 コラム

ITプロジェクトの特徴は「他プロジェクトとの親密性」

 

前回はITプロジェクトの特徴である「再現性」についてお話しました。

今回は、もう一つの特徴である「他プロジェクトとの親密性」について考えてみたいと思います。

 

企業の中には、様々なプロジェクト活動が発生するかと思います。

新規事業プロジェクトや業務改善プロジェクトなどが代表的な例です。

これらのプロジェクトにもシステム対応が欠かせません。

 

これまでの事業とまったく違う新規事業を始めるに当たり、システム対応なしで行うことはまずありません。扱う商材が変わるだけといった、それほど大規模でない新規事業プロジェクトであってもシステム観点による判断だけは必要です。

 

ITとは関係のなさそうなプロジェクトでも、ITは全体の一部分を担っています。
規模を問わず、ITに触れないわけにはいかなくなりました。業務を進める上でITは無視できないものとなったからです。

 

例えばマーケティング部門が主導で、新しいプロモーションを実施しようとしたとき、システムの改修が必要な事に後から気付いて慌てて対応したりもします。

 

どんな社内プロジェクトであれ、ITは関係してきます。

そこには、他プロジェクトと親密性があります。
これが何を意味するのかと言うと、
社内プロジェクトを同時進行させることは危険であるという事です。

 

さらに別の例では、社内の基幹業務システム(在庫管理システムも含む)を入れ替えようとする新基幹プロジェクトと、物流の仕組みを改善しようとする、新物流プロジェクトが同時進行していたとします。

 

新物流プロジェクトは、在庫管理システムとも密接に関係するので、新しい物流の仕組みを決めて在庫管理システムに反映させる必要があります。もしくは基幹業務システムの完成を待ってから仕組みを基幹業務システム側に合わせるか、どちらかの方針を決める必要があります。

どちらかの決定を待たないと進まないという状況は、プロジェクトを同時進行させる非効率を意味しています。

単に非効率なだけでなく、プロジェクトそのものの難易度を上げてしまいます。プロジェクト単体だけの管理では済まなくなるからです。

 

優先順位を付けて、必ずどちらかを先に終わらせた後で次に取り掛かる方が、結果的にすべてが早く完了し、負担も少なくて済みます。

 

社内プロジェクトを進める際、他のプロジェクトの状況を考慮する必要があります。
IT的な観点で言えば、各プロジェクトへのシステム影響度。
他にも人的リソースの問題もあるでしょう。

 

プロジェクトを進める前に、必ず大局的視点のあるグランドデザインが必要です。
全体を見て、できる範囲を分割して順番を決める「構造化」がコツなのです。