Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.17 ITプロジェクトの特徴は「再現性」

 コラム

ITプロジェクトの特徴は再現性

 

前回、プロジェクトとは非日常であり有事であるというコラムを書きました。今回は、ITプロジェクトの特徴である「再現性」を踏まえながら、上手な付き合い方を考えていきたいと思います。

 

通常、IT導入は数年おきに発生します。
多くのシステムは、高い買い物であり、すぐには買い替えません。
システムを格納しているサーバーが約5年で部品の保守供給が止まることから、自社でサーバーを購入した場合は5年でシステムの見直しが入ることになります。
サーバーの交換だけで済ます場合もあれば、システム全体を見直す場合もあるでしょう。
さらに、サーバーOSの保守停止にともなうOSのバージョンアップなどもあります。
クラウドシステムを採用した場合はまた事情が変わりますが、いずれにせよ、システムにとって5年は一つの区切りの数字でもあります。

 

単独のシステムで5年が目安ですから、例えばECサイトと販売管理システムのように複数のシステムがあれば、導入時期から計算して、見直しのタイミングは増えてきます。
ちょうどオリンピックが夏季と冬季で2年ごとに開催されるイメージです。

 

本来プロジェクトとはルーチンワークではないので、再現性はありません。
同じプロジェクトは二度とないのが通常です。

しかし、数年起きにやってくるのであれば、ある程度の再現性は必要です。

もちろん前回プロジェクトと同じ内容になることはありませんが、前回プロジェクトでやった内容を踏まえる必要があるのです。

 

ところが、プロジェクトの振り返りはもちろん、次回を見据えた進め方までは考えが及びません。多くの場合、そのシステムを導入した際の記録はどこかへ消えてしまいます。これでは再現性を望むのは難しくなります。

 

大きなグランドデザインを描き、再現性を意識したとき、ITプロジェクトは劇的にやりやすくなります。

 

再現性は次世代へつなぐ意識によって創られます。
これまで使っていたシステムを入れ替えることで次世代へつなぐのか。
これから新規事業とシステムを一緒に立ち上げて、ここから次世代へつなぐのか。

 

今後、ますます世の中のIT化が進む中で、IT導入の回数は増えて行きます。
IT導入をスムーズにこなし優位性を築くために再現性を意識してみてください。