Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.15 ITを専門家にお願いするという落とし穴

 コラム

ITを専門家にお願いするという落とし穴

 

その道の専門家にお願いするということを考えてみると、2つに分類されます。
1.自社でやろうと思えば出来るが、自社でやると時間も労力も必要なので、専門家にお願いする。
2.自社ではできない専門的なことなので、専門家にお願いする。

ほとんどの場合、ITシステムの導入は後者の「自社ではできない」パターンだと考えがちです。しかし、ここに落とし穴があります。

 

IT導入の発注側の気持ちは、
「プロに任せたのだから、ちゃんとやってくれなくては困る」と思っています。
確かにその通りです。
しかし、システムを創る事の特性を理解していないと、その言葉は意味を成しません。

 

IT導入における責任範囲の割合は、

全体を100だとすると、発注側51に対し、受注側49だと言えます。

 

つまり、発注側がほんの少しだけ責任が大きく、
失敗の責も発注側が負う事を意味しています。

 

なぜ発注側の責任が大きいのか。
それは、発注側にしかできないことが一番重要だからです。

 

発注側にしかできないこととは、「決める」とうことです。
システムの導入目的を「決める」。
システムのコンセプトを「決める」。
提案を受け入れるかどうか「決める」。
あらゆる場面で、「決める」ことが求められます。

 

決めるということは、確固たる判断基準が必要です。
忘れてはいけないのは、判断基準を持つということは専門家であるということ。

 

専門家に任せておきながら自身も専門家であり、相手の専門性を持ち合わせていないということなので、上記2つのパターンではない第3の選択肢があることになります。

 

ITを専門家にお願いするとは、「自分専門分野と相手の専門分野の融合」なのです。
決して一方的なお願いではありません。

 

IT導入の失敗は、業種による偏りはありません。
○○業界だからIT導入に失敗しやすいということではありません。
製造業の企業だから、同じようにシステムを製造する側と気持ちが通じて成功しやすい。という訳でもないのです。

 

どんな業種の企業であれ、ITは本業とは別物で丸投げするという風潮が大きく影響しています。

 

発注側も自社業務の専門家であるということ。
業務系システムの導入は、専門家同士のコラボレーションということを忘れてはいけません。