Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.4 中小企業向けITのカスタマイズの落とし穴

 コラム

中小企業向けITのカスタマイズの落とし穴

 

「この部分の見せ方を変えたいのですが、カスタマイズで対応できますか?」
「この程度のカスタマイズなら○○万円で対応できます。」

 

「うちの業務に合わせるには、この入力の順番を入れ替える必要があります。」
「このカスタマイズ内容はかなり大掛かりなので、○○万円以上はかかりますね。」 

 

このような会話で、IT導入の打合せ現場で日常的に話題となるカスタマイズ。
システムに対する修正作業の事です。

 

パッケージソフトは、システムの仕様が決まっています。
業務をパッケージソフトに合わせるか、カスタマイズを検討するかの作業が必要になります。合う合わないの検証作業を、業務系IT業界では、フィットアンドギャップとも呼びます。

 

最近では、パッケージソフトにも、使う側がある程度自由に使えるような機能が用意されています。それらを使いながら運用できれば問題はありません。

しかし、合わない部分をカスタマイズで対応しようとする場合は注意が必要です。

 

そもそも、パッケージソフトのカスタマイズには限界があります。

 

例えば、軽自動車をカスタマイズして、翼を付けて飛行機に作り替えても、コストがかかるだけで現実味がありません。だったら最初から飛行機を作れば良いという事になります。

 

これは極端な例ですが、システムはカタチが見えにくいが故に、元のフレームを壊すようなカスタマイズもあり得ます。もしそうなると、コストバランスを崩した「いびつなシステム」が出来上がってしまいます。

 

システムの発注側からは簡単なカスタマイズに見えることでも、見積金額が高かったり着手を渋る場合は、システムのフレームに触れている可能性があります。

 

カスタマイズで手を加えることは人に対する外科手術にも似ています。
そう何度も手を加えるのは危険です。なぜなら、人の手が加わることでリスクが高まるので、別の障害が起きる可能性が高くなるからです。

 

本当に必要な機能のみをカスタマイズすること。
パッケージ機能をそのまま使うことがパッケージの一番のメリットであることを念頭に置いて、本当に必要かどうかの判断をしてください。
「開発費用があるからやる」「修正が簡単だからやってもよい」という発想は危険です。

 

パッケージソフトを使わずに、イチからシステムを構築した場合でも、最初の構築では自由度があったとしても、カタチができてからの追加修正には同様の問題が発生します。

 

システムが多様化して技術も進歩し、IT企業に任せておけば「相手はプロなんだからなんとかなる」発想では立ち行かなくなる時代となりました。
パートナーとなるIT企業との共創はもちろんですが、システムの発注側が主導権を握るということを一貫しましょう。