Sphere System Consulting ltd. スフィアシステムコンサルティング株式会社

Vol.2 IT導入プロジェクトに一貫性を持つ

 コラム

IT導入プロジェクトに一貫性を持つ

 

IT導入プロジェクトの進行において、「これは危険!」という暗雲が立ち込める瞬間がいくつかあります。その一つはプロジェクトの一貫性を失う瞬間です。

 

企業で使うシステムには目的があって、先にシステムありきではありません。
その目的とは経営理念でありビジョン。これらに直結していなければなりません。

 

IT導入プロジェクトが進む中で、そもそもの目的を見失うことがあります。
冷静に考えると何故そんなことが起きるのか不思議ではありますが、それが組織というもの。多くのメンバーが参加する場では、いわゆる「声の大きい人物」の発言が勝ち、盛大な「ちゃぶ台返し」を発生させる場合もあります。

 

他にも、
・後から加入したメンバーが故意でなくともこれまでの流れを外れるような意見を出し採用される。
・判断材料を持たないリーダーに判断を委ね、間違ったジャッジメントをしてしまう。
等々あります。

 

このように原因は様々ですが、目的を見失ったために一貫性のないシステム導入が進んでしまうと、後々大変な事になります。

 

また、目的を見失うだけでなく目的の変更が発生する可能性もあります。
「経営戦略の変更・見直しはよくある事だから、当たり前だろう。」という見方もありますが、今後の企業の存続に関わるかもしれないような大きな外部環境の変化ならともかく、少し冷静に考える必要があります。

IT導入プロジェクトのような大きな投資においては、無茶な変更には必ず何らかの痛みを伴うことを認識しておかねばなりません。

 

例えば、木造二階建ての家を建てようとして工事がスタートしたにもかかわらず、急遽三階建てに変更になったとしたら。
構造上、三階建てに耐えうる柱なのか、安全性その他クリアすべき問題をすべてクリアしているか、見直しと変更、大幅なコスト増が必要になります。
もしこれに手を抜けば欠陥住宅となってしまうでしょう。

 

建築の世界ではありえない例え話でしょうが、IT導入プロジェクトの世界では起きてしまう例え話なのです。

 

大幅なコスト増を覚悟してでも目的を変更する必要があるかは慎重な判断が必要になります。プロジェクト運営の基盤がしっかりしていないと、当事者さえ気付かない間に目的を見失い、変更すら容易にしてしまいます。
ゴールの方向から外れつつあることに気付かずに歩き続ければ、当然迷ってしまいます。

 

IT導入はほとんどの場合、完成形が分りやすい形でイメージできません。
家の建築なら設計図通りの完成形がイメージしやすいですが、システムは全容が見えにくいのです。

 

イメージができないから、未来予想で進めていくことになります。

 

未来予想での判断には勇気が必要です。
確かな判断をするためには、確かな判断基準があるということ。
そのための大前提として「全員で目的を共有し続ける」事が必要なのです。

 

当社の全員戦力システムでは、経営者・事業責任者のリーダーシップを中心に据えます。
これが、目的を失わず一貫性のあるシステムを導入するための第一歩であり、経営理念を実現するシステム導入へとつながるのです。